お肌のコラム

パッケージに騙されるな!本当に肌に良い化粧水を見抜く方法

PRパッケージに騙されるな

この記事を書いた人

ペンネーム コスメパトロール
プロフィール 化粧品の研究開発に約5年従事し、主にスキンケア化粧品を担当してきました。
成分や処方のことはもちろんのこと、化粧品に関わる法規制にも精通しています。
よろしくお願いします。

化粧品の全成分表示って?

化粧品には、その商品にいったいどんな成分が配合されているのか?

全ての成分を記載する義務が企業にはあります。
そしてその全成分表示は、商品本体またはパッケージのどこか(台紙や箱)に記載されています。

単純に全ての成分を記載すれば良いわけではありません。
「1%より多く配合している成分は配合量順に、1%以下の成分は順不同で記載する」というルールがあります。

なので、いくつかの法則を覚えれば「美容成分がしっかり入っている化粧品か?」「本当に肌にやさしいのか?」が分かってしまうのです!

化粧水によく配合されている成分と配合量

スキンケア化粧品に配合されている成分はある程度決まっています。

化粧水の場合、大部分を占めるのは「水」ですが、それ以外には、次のような成分が配合されています。

・BG、DPG、グリセリンなどの保湿剤
・ヒアルロン酸、コラーゲン、○○エキスなどの美容成分
・セテス-20、PEG-40水添ヒマシ油などの界面活性剤
・パラベン、フェノキシエタノールなどの防腐剤
・カルボマー、キサンタンガムなどの増粘剤
・香料または精油(ローズマリー油など)の着香剤

そして、これらの中で「1%より多く配合する」成分は「水と、BG、DPG、グリセリンなどの保湿剤のみ」です!

化粧水の場合では、界面活性剤や防腐剤、増粘剤、着香剤などが「1%以上」配合されることはありません。
化粧水に油はほとんど配合できないので界面活性剤も少なくて済みます。

増粘剤を1%以上入れるとゲルになってしまいますし、着香剤を1%も入れたら匂いが強すぎてしまいます。
防腐剤はごくわずかでも十分なので1%以上配合されることはありえません。

美容成分はどれくらい入っているのだろうか?

ひとつ前で、界面活性剤や防腐剤などは1%より多く配合することはないと説明しました。

そこで疑問になるのは、「あれ?美容成分が1%超えることはないの?」という点だと思います。
ここがポイントで、「美容成分は1%より多い場合も、少ない場合もある」のです。

美容成分高配合の場合、数%~数十%配合されていますが、少ないものだと、0.00001%…!なんてこともあります。
100円で売られている化粧品もあれば数万円もする化粧品もあるのはこのためです。
(もちろん、容器のお金や人件費も関わってきます)

実際に全成分表示を見てみましょう

ここで、全成分表示の例をあげてみます。

商品①:水、グリセリン、BG、加水分解コラーゲン、ダマスクバラ花水、ホホバ油、セテス-20、フェノキシエタノール、パラベン、香料

商品②:水、グリセリン、加水分解コラーゲン、フェノキシエタノール、セテス-20、ヒアルロン酸、アロエエキス、BG、パラベン、香料

どちらの商品が美容成分をたっぷり含んでいるように見えますか?

答えは「どちらも配合量は少ない可能性が高い」です。
「え?商品②には最後にBGがあるし、BGは保湿剤だから1%以上配合されてるんじゃないの?」と思うかもしれません。

でも良く見て下さい。
商品②にはフェノキシエタノールやセテス-20などの「化粧水では1%以上配合されることはない成分」がBGより前にきていますよね。

この場合、「BG」はエキスに少量含まれる溶媒(エキスを溶かしやすくする役割をするもの)として使用されています。
BGやDPGなどの保湿剤は溶媒の役割もするので注意が必要です。

では、本当に美容成分が高配合の化粧水は?

例外とか考えてたら頭がごちゃごちゃになる…そうですよね。
それでは、美容成分が高配合の場合の全成分表示の例をお見せします。

高配合例①:水、ダマスクバラ花水、グリセリン、DPG、キサンタンガム、フェノキシエタノール、ヒアルロン酸、・・・・・・

高配合例②:水、BG、レモン果実エキス、グリセリン、DPG、フェノキシエタノール、ヒアルロン酸、キサンタンガム

見分け方は簡単、「水の次に美容成分が記載されている」「水と保湿剤のすぐ後に美容成分が記載され、さらにそのすぐ後に保湿剤が記載されている」
です。

①の場合は間違いなく高配合!
②の場合は、①ほどではないですが肌に効果があるぐらい高配合の可能性がとても高いです。

とろみのある化粧水のときはチェックしてみましょう

とろみのある化粧水のとき、そのとろみが「美容成分によるとろみ」なのか
「増粘剤によるとろみ」なのかを見分けるとき、
成分表示に「キサンタンガム、カルボマー、○○ポリマー、ポリ○○」などの増粘剤が配合されていないのに、とろみがある場合、
それはヒアルロン酸や海藻エキスなどによるとろみの可能性が高いです。

こんな表示に騙されないで!

商品のパッケージや店頭で、よく「美容液成分○○%」と書いてある商品があります。

美容液成分90%なんて書いてあったら簡単に見抜けると思いますか?

それには実はトラップが隠れています。

文字を良く見てみて下さい。
近くに「※水を含む」なんて書かれていませんか?
化粧水は大部分が水なので、水を含んだらどんな化粧水も美容液成分たっぷりになります。

騙されないようにしましょう

まとめ

・化粧水の場合、水と保湿剤以外は1%以下
・美容成分などは数十%~0.00001%まで様々
・水の次に美容成分が書かれていたら高配合の可能性高!
・美容液成分○○%には騙されない。

以上です。

これだけ覚えてさっそく化粧水を買いに行ってみましょう!

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